懸 空 寺
シェンコンスー
 2006・9・12
懸空寺は、北岳恒山の山中、西の翠塀峰の絶壁に張り付くように建っている。断崖の穴を開け支柱を差し込んで土台にして山腹に楼閣を建て、それぞれの楼閣は桟道でつないである。楼閣や回廊は下から見ると宙に浮いて見える。建てられたのは北魏の末期・491年にさかのぼる。
いつも中国旅行で使うメモ帳はスーパーに売っている「工作手帳」である。
150×100の80枚、なにより使い易いのは全体が自由にくねくね(変な表現だが)していて
一度、携帯したらやめられない東西(しろもの)である。

 中国に行く友人たちに「みやげはいらないからこんな手帳(安いものです)買ってきて」
 と言って見せるのだけど、同じ物を買ってきてもらったことがない。
「もうそんな商品は売ってないよ」と店の子に言われたというけど、ぼくが行くとちゃんと見つけられる。(メモ好きな方は一度試されたら,いかが。一冊3元くらいかな。)




 さてさて、又、クルマの中から始まります。 時刻は、9月12日のごご4:00です

実は今、記憶をたぐっているところなのです。大同市の有名なお寺、『華厳寺』は『懸空寺』
に行く前に行ったのだったか、五台山の帰りだったのか?
 
 まあ、メモ帳に沿って書いていくことにする。

 懸空寺は一度、テレビで紹介されたとき妻が「そこにはいっぺん行ってみたいとこだよね」
と言っていた寺である。「すごいとこらしいよ、高所恐怖症には駄目みたいだよ。ぼくが行ってよく見てくるからね、動画もとってくるよ」と答えたところだ。
 
 .懸空寺に着いたのが午後3時、ちょうど1時間の見学だった。
 これから五台山まで約3時間半のドライブ登山である。
 任莉英さんのはなし 
  「大同〜五台山は今の季節は定期観光バスはありません。観光客のピークはすぎてしまいました。
だから「一日ツアー」のバスはでません。朝、1回、大同から長距離バス出ます。不便です」
と言う。
 ようこそ和平旅行社で2日間ツアーに組んでよかったと思った。

 1日700元だから2日だと1400元、結構高いと思うけど時間のことを考えると仕方がない。
 もし、2〜3人で来ていたら一人1日4〜,5,000円というところだ。
 ここまでのところ、今回のぼくの旅は志に反して、専用車を使っての贅沢な旅の感を呈して
いる。

 でも、弁解するわけではないけどこれから向かう五台山は、どっちにしろ又、日本語ガイド
の世話にならなければあの膨大な数の寺院をどうやって回っていいかわからない。
 仮に、持ってきた旅行本を頼るだけでは時間がいくらあっても無理なことはわかっていた。

 そうそう、懸空寺のはなしを忘れていた。1時間、時計の針を戻すことにする。
 じつは着きそうそう、頭の中か真っ白になる出来事が起きた。(大袈裟な表現ではない)

 雲崗石窟のときから、「チョット変だな」と思っていたことだった。デジカメの具合がどうもお
かしかったのである。スイッチをいれてもレンズが出てこないのだ。

 目の前に展開する、あの写真やテレビで見ていた異様な光景を眺めながらスイッチが反
応しないもどかしさ。

普通なら2,3枚撮影すると、目の前の光景にしばし見とれる時間があるのだけど、
これはどうしたことかカメラに写せないという心の動揺は、すばらしい光景を前にした感動すら無にしてしまうのだろうか。

 「家に帰って家内にこのすばらしい光景を見せることが出来ないぞ。」

 「この背景をバックにぼくが写っているHPもつくれない。それよりなにより明日からの五台山はどうしょう???」
  たのしみ半減・・・そういうことが頭の中を交錯した。

  なんべん、いじりまわしてもエクスリーム500のスイッチは作動しない。どうしてこうなったのだろうなどと考える余裕すらなかった。再生スイッチの方は作動する。そうこうするうち時折ジーッといってレンズが出てくる時がある。
 液晶画面に山の景色が映る、(パッと心がはれる。奇跡か!)でも、それは一瞬のこと、すぐレンズが引っ込むのである。そしてまた無画面にもどる。

   とうとうぼくは諦めた。
 と同時に懸空寺の興味も萎えてきていた。任さんの説明もカメラのことが気になってあまり集中出来ない。

 第三楼ぐらいまで上り始めた頃だろうか、一瞬ある事がひらめいたのである。後で考えると諦める前にすぐ考えつく筈のことだったが

 「写るんデスは売ってないだろうか?」任さんが「そうですね、売ってるかも知れませんね」
という。幸運にも、 2分ほど登ると小さな売店があった。

 24枚撮りの弁当箱のようなちゃちな簡易カメラが売っていた。天の助けとはこのことだった。きれいに写らないことは分かっていた。でも、ないよりましである。

 明日からの旅はバカちょん(愛称)カメラを買い足し買い足しの旅になりそうだ。

 ぼくはこのとき1つの教訓を得た。これから日本を発つときは念のために1個か2個の日本製インスタントカメラをスーツケースに入れてくることだ。こちらでカメラの修理など考えられないことだからだ。何といっても日本製は36枚撮り、型も小さくてベストである。

 懸空寺の写真はバカちょんカメラのため見ずらいと思います。 
 尚、五台山ではまた、もとのデジカメ画像をお楽しみください。(直ってました?)
 それでは五台山へどうぞ。