王毅駐日大使講演 日中関係で発言 [04/08 17:09]

中国の王毅駐日大使がきょう、鹿児島市で講演を行い、今後の日中関係について33年前の日中共同声明を忘れることなく両国が対話を続けていくべきだと訴えました。

 中国の王毅駐日大使は国内視察と鹿児島市の日中友好協会設立20周年を記念して、きょう鹿児島を訪れました。王毅駐日大使はおよそ40分にわたる講演を全て日本語で行い、日中関係で重要なことは33年前の日中共同声明に基づく約束をお互いが守って対話を続けることだと訴えました。

 また、鹿児島などの地方でもそれぞれのレベルで交流を強めていくべきだとしています。このほか、尖閣諸島をはじめとする東シナ海の経済水域を巡る両国の関係については「やはり双方が座って平等で友好的協議を続けていただきたい。

 できれば共同開発という方向に私は皆、努力してもらいたい」と述べ、歴史的背景を踏まえながら日中関係について講演を行いました。

 しかし先日、戦争の歴史を改ざんしている教科書があるとして大使自らが外務省に抗議した教科書検定の問題については、きょうは一切触れませんでした。              MBCニュース
          当日のテレビ放送はこちらから

王毅中華人民共和国駐日本国大使講演会
平成17年4月8日(金)午後1時
鹿児島市サンロイヤルホテル

日中交流:
観光メーンに「両国の交流拡大を」 王毅大使が講演

 中国の王毅駐日大使は8日、鹿児島市内のホテルで「中日関係について」講演し、両国間での地域レベル交流の拡大を訴えた。講演は県、市などの主催で、鹿児島市日中友好協会が設立20周年記念で企画した。また、伊藤祐一郎知事も会談で、県としての交流拡大に意欲を示した。

 講演で王大使は、鹿児島と中国の交流の現状について、県内企業の中国進出は13社にとどまり、中国の海外旅行者2800万人のうち、訪日したのは約70万人、うち、鹿児島県には約2000人だったとデータを提示。鹿児島の温泉、森林や、刺し身など食材を生かし、観光をメーンに交流拡大を呼びかけた。中国の経済成長に関しては、「世界最大の市場であり、世界最大の工場だ」などとして、08年の北京五輪、10年の上海での万博後も続くと自信を示した。

 また、講演に先立つ知事との会談で、王大使は、県、市町村レベルでの姉妹都市は両国間で227組にもなると紹介。「鹿児島県でもどこかの『省』と姉妹都市になっては」と促し、伊藤知事も「ぜひ仲人になってほしい」と興味を示した。また、知事は県の日中友好協会の発足も働きかけているとした。

 鹿児島市の友好協会によると、都道府県レベルで友好協会がないのは、九州では長崎、鹿児島の2県だけ。今後、薩摩川内市、名瀬市など市レベルの協会をネットワーク化し、県の協会に発展させることを検討しているという。【神崎真一】

毎日新聞 2005年4月9日